炎のメモリアル

炎のメモリアル (2004)

『炎のメモリアル』は、2004年に公開された映画です。
日本でも認知度が高く、2001年に公開された映画の『ソードフィッシュ』で主演を演じたジョン・トラボルタがキャストとして登場することから、注目されました。
この映画の特徴として、アメリカで発生した同時多発テロの際に活躍をした消防士、救助活動中に命を落としてしまった消防士への鎮魂映画になっています。
『炎のメモリアル』では、消防士の救助活動にスポットを当てているだけではなく、消防士自身の人柄や人間関係といったものにも注目されています。消防士が私たちと同じ人間であると同時に、救助活動のプロフェッショナルであること、職務に対して責任を持っていることを感じ取ることができます。

ヒューマン・ドラマを題材にした映画の魅力

映画というと、派手なアクションや現実ではありえない超常現象、または未来や宇宙といった題材で、私たちに夢を見せてくれます。
それらとは対照的に、ヒューマン・ドラマはそのような派手さはありませんが、現実に近い人間関係を表現していて、リアリティに満ちています。
ヒューマン・ドラマは恋愛や仕事に関係するものが多く、その中でも特殊な仕事に従事している人達が普段はどんな生活を送っているのか、仕事仲間とどのような人間関係を構築しているのかなど、普段見ることのない特殊な仕事の裏側にスポットを当てた作品が多くあります。

『炎のメモリアル』は、特殊な仕事に従事する消防士の半生を描いています。

この炎のメモリアル以外にも、消防士を題材にした映画はあります。ヒューマン・ドラマでは、消防士以外にも、弁護士や警察、麻薬捜査官や特殊部隊の隊員、政治家や小説家など、様々な職業の人のストーリーを見ることができるので、ヒューマン・ドラマの中でもアクション寄りの作品など、ジャンルを超えて映画を楽しむことができるのも魅力のひとつです。

日本と海外の消防士の違い

炎のメモリアルでは、消防士にスポットを当てています。
日本にも当然消防士はいます。そこで気になるのが、海外(アメリカ)の消防士と日本の消防士は何が違うのか?という点。
まずは、消防士がどんな仕事をしているか、そこをはっきりさせておきましょう。


主にこの3つが消防士の仕事になります。
他にも防災、消化施設・備品の管理など仕事の内容は多岐に渡ります。
日本の消防士とアメリカの消防士の仕事内容に大きな違いはありませんが、社会からの評価や認知度は異なります。日本の消防士よりもアメリカの消防士のほうが、社会的な信用度は高く、エリートとして見られやすいです。
日本の消防士も公務員ですから、社会的な信用度は高いと思いますし、エリートというのも間違いではありません。

ですが、国が違うだけで、国民から見られる姿というのは若干の違いがあるようです。
炎のメモリアルでは、日本の消防士とアメリカの消防士の違いについても知ることができるので、そうした意味で楽しむことができる映画でもあります。